「健康」への一歩目は、
自分の身体を正しく知ること(後編)

「健康」への一歩目は、自分の身体を正しく知ること(後編)

日本人の10人に1人が腰痛で悩んでいるという現実に立ち向かい、「医療」「フィットネス」「栄養」の観点から健康をサポートしている武田淳也先生。整形外科専門医でありながら抗加齢医学専門医や内科医などの資格も取得。さらには日本におけるピラティスの先駆者としても広く知られる武田先生に、バランス シナジーに座ることで得られる効果についてアドバイスをいただきました。

正しい姿勢と身体の動き方を理解することが大切

バランス シナジーの特徴の一つに「背もたれがない」ことがあげられます。背もたれがないと身体が重心を探して自らバランスをとろうとするため、これまでに気づかなかった自分の「正しい姿勢」と「身体の使い方」に気づくことになります。

この2つが健康のスタートラインであり、もっとも大切なポイントです。安定と不安定、即ち、インナーマッスル(体の深部にある姿勢の安定筋・調整筋のこと)のオンとオフの運動を繰り返すことで「軸」が定まり、自分の身体がどのように動くかを理解することができます。さらにはスポーツや日常生活でもケガをしにくくなり、腰痛予防にもつながるでしょう。

今後、超高齢化社会を迎えるにあたって、どこか身体がおかしくなる前にこうしたリスク予防の意識はとても大切だと思います。

バランス シナジーの可能性について

流行りの健康法やダイエット法、サプリメントはいつの時代にもあるものですが、患者さんからそれらの効果について相談を受けたときは毎回「10年後もやっているか、想像してみてください」とお話しをしています。どれほど健康的なことをしていても、数カ月~数年程度ではその方の一生を通じた健康への影響はほとんどないに等しいのではないでしょうか。

そこで重要になるのが“無理のない継続性”です。肩ひじを張らず、日常生活の中にあるプロダクトをさりげなく使い続けることが健康につながるのなら、これほど自然なことはありません。そういう意味で、生活にならなくてはならない“椅子”によって運動を継続できるのはメリットです。
なかでもバランス シナジーはインナーマッスルのオンオフ運動を繰り返すことで、自然に「軸」が定まってくるという点で、優れたプロダクトだと思います。

武田 淳也

武田 淳也

Junya Takeda

島根県出身。福岡大学医学部卒。医療法人明和会 整形外科 スポーツ・栄養クリニック®(代官山・福岡)理事長、Pilates Lab(代官山・福岡)代表、ストレッチ&コンディショニングDr.Plus®顧問。日本専門医機構認定整形外科専門医、日本体育協会公認スポーツドクター。1999年アメリカへスポーツ医学留学時、医療として活用されているピラティスと出会い、2005年福岡市中央区、13年東京都渋谷区代官山に、日本初で医療としてピラティスを取り入れた「スポーツ・栄養クリニック」を開業。PMA(Pilates Method Alliance®)認定ピラティス教師、「Motor Control beyond Pilates®」代表・クリエィター、「カラダ取説®協会」会長、骨盤底筋トレーニング「PfilatesTM」コーディネーター、日本ピラティス研究会会長など日本のピラティスの第一人者としても知られる。「カラダ取説」(徳間書店)、「脊柱管狭窄症 痛みが消える新メソッド・骨盤AC法」(日本文芸社)等、著書・監修多数。日本経済大学スポーツ経営学科客員教授。